大人の一人読みおすすめ絵本4選
子どもを寝かしつけた後、仕事が終わり家に帰った時、ふとした瞬間に疲れを感じることはありませんか?そんな時は絵本がおすすめです。誰かに読んであげる絵本も楽しいですが、たまには一人でゆっくり絵本を開いてみましょう。きっと、あなたの疲れた心を絵本が癒してくれますよ。
1、『ビロードのうさぎ』
酒井駒子
マージェリィ・W・ビアンコ
ブロンズ新社
古典的名作『ビロードうさぎ』を絵本作家酒井駒子さんが描いた作品です。表紙に描かれたうさぎはじっと正面を見つめています。その表情はなんだか悲しそうで、引き込まれてしまいそうになります。たくさんの時間を共に過ごしたビロードのうさぎと男の子。しかし、別れは突然やって来ます。子どもの頃、お気に入りのおもちゃはありましたか?大きくなるにつれ忘れてしまった大切なおもちゃたちはどこへ行ってしまったのでしょう。共感と感動を生む、大人の方に読んでいいただきたい名作絵本です。
2、『よっつめの約束』
高野優
主婦の友社
ある日とつぜん弟がいいだした。「ぼく、もう寝ないことにした。」ある日とつぜん弟がいいだした「ぼく、もう笑わないことにした。」弟はどうしたのだろう・・・。パパとした約束、そのよっつめが思い出せない女の子。それはとても温かくて、大切な約束でした。ある日とつぜん父親を失った姉弟。子どもは時に感情を思い出せず、内にしまってしまうことがあります。思いきり泣いて、思いきり笑う。ひどく単純に見えて難しいことです。パパが幼い子供たちに残してくれた約束、その最後の一つを思い出した時涙が止まらなくなります。
3、『ママがおこるとかなしいの』
せがわふみこ
モチヅキマリ
金の星社
このあいだ、なかよしのたっくんとけんかした。ママはこういったの。「まったく、メグちゃんはわがままでおこりんぼうなんだから。」ママは、メグのことそんなふうにおもってるんだ。子どものことを一方的に怒っていませんか?タイトルを見て、「ドキッ!」とするお母さんもいるかもしれません。大切に想うからこそ、叱ってしまう。子育てに一生懸命なお母さんほど、気付かぬうちに一方的に怒っているのかもしれません。子どもに自分の本当の気持ちを気付かせてあげる、それも親子のコミュニケーションの一つなのだと思います。この絵本は頑張り屋さんなお母さんに贈る1冊です。
4、『長めのいい部屋』
フジモトマサル
主婦の友社
人や擬人化された動物たちを描いた大人の方におすすめな可愛い絵本です。人間のような考え方や行動をする動物たちに思わず笑ってしまいます。1つの物語ではなく、短い物語で構成されているので空いた時間に少しずつ読み進めていくのも楽しいです。ちょっと疲れた時、ちょっと息抜きをしたいと思った時、一人で本を開きたい時におすすめな絵本です。このゆるさ、丁度いいです。個性豊かな動物たちが疲れた心を癒してくれますよ。
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