本日の1冊『ハグタイム』
『ハグタイム』
パトリック・マクドネル/覚和歌子
むかし、ジュールというこねこがいました。
ジュールは世界をまるごとだきしめたいと思っていました。
ドージィはジュールにセーターを着せ、旅に送り出してあげました。
うっかり誰かをハグしそこねたら困るので、ジュールは「ハグめいぼ」を作りました。
この絵本を読んでいると、自然と笑みがこぼれてしまいます。
ハグが少し恥ずかしい気持ち、僕も分かります。
でも、ジュールはそんなことはまったく考えていないんです。
「あなたのことが大好きです」
その気持ちが相手に伝わるようにジュールは大きな愛を持ってハグをします。
その愛はきっと相手にも伝わっているのでしょう。
少し驚きながらもハグをされた動物たちはどこか嬉しそうにも見えます。
ジュールはハグをするために世界中を旅していきます。
ハグはもしかしたら言葉以上に愛を伝える方法なのかもしれない。
した方もされた方も幸せな気持ちでいっぱいになる。
ハグにはそんな力があります。
ジュールは旅のなかで、ひとりぼっちだと感じる瞬間があります。
でも、そこに誰かがやって来て・・・。
ハグをする側からされる側へ。
簡単なことが実はすごく大切。
そのことを改めて感じました。
まずは身近にいる大切な人を抱きしめましょう。
それは誰にでもできる簡単なことです。
ぜひ大人の方にも読んで欲しいパトリック・マクドネルの絵本です。
『おくりものはナンニモナイ』も合わせて読んでみてください。
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