本日の1冊『なつのいちにち』
『なつのいちにち』
はたこうしろう/偕成社
あついあつい夏の日。
きょうはひとり。おにいちゃんもいない。
きょうはぜったいつかまえる。ぼくがひとりでつかまえる。
夏になると走りたくなるのはなぜだろう。
あつい日差し、額からは絶えず汗が流れ落ちてきます。
「なんて暑い日なんだ・・・」そんな言葉も自然に漏れてくる。
でも、すごく夏は走りたくなってくる。
青い海、緑の海、階段だって全速力で駆け上がる。
走る目的はただ一つ、アイツを捕まえるため。
男の子の何気ない一日を丁寧に描いた絵本です。
男の子の息が少しずつ荒くなってくるのがこちらまで伝わってきます。
この絵本は何て気持ちの良い絵本なんだろう!!
夏は子どもたちを自由にしてくれます。
海に行ったり、昆虫を捕まえたり、花火をしたり、今から待ち遠しくなってきますね。
何気ない一日が最高の思い出になったりするのです。
暑くなってきたせいか、少しずつ麦わら帽子をかぶる子どもたちが多くなってきたような気がします。
そんな姿を見ていると子どもの頃のことを思い出すとともに少し羨ましさも感じてしまいます。
今年の夏はどんな夏になるのでしょうか。
たまには全力で走ってみるのも悪くないかも。
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